楊：このときは前の日松坂が延長17回まで投げてるから、先発していないんですよ。えー……ここだ、9回だけ投げてるんです。

編：抑えみたいな感じだったんですか？

楊：うーん、というよりは、9回松坂が上がった時点で6対4だったんですよね。だからまあ、横浜の監督さんは「同じ負けるにしても、ベストメンバーで負けよう」という、そのぐらいの意味で上げたんですけど、結局勝っちゃうんですよねえ……。

編：すごい……9回で一気に3点取ったんですね。こういうのお聞きすると、甲子園というか、高校野球っぽいなと思いますね。

楊：もうやっぱり、あれだけ人を惹きつけても、彼らはまだ10代の子どもでもあるんでしょうね。

編：なかなかプロ野球では……9回の表終わった時点で2点差ついてたら、「このまま終わるかな」っていう感じですけれど。ちなみに、プロ野球の方はスコアブックってつけられてますか？

楊：あんまりつけないですけど……プロ野球は取材に行くことがあんまりないんでね。でも必要なら、これたまたま98年なんで……

編：あ、日本シリーズ。

楊：ベイスターズと西武か。これは仕事の必要上つけてたんですけど。でもプロ野球は試合が長いんでね……あんまり、仕事じゃないと熱心には見ないですよね。……完封してるよ、斎藤。あのメジャー行った……

編：あー顔までは分かります。どこでしたっけ、ドジャースじゃないし……

楊：ドジャースでしたかね、だいたいが。

編：むしろ日本にいる頃の方があまり知らないです。メジャーにいたときのニュースの方がよく見てたと思います。

楊：98年は横浜の年と言われて、高校野球では横浜が勝ち、ベイスターズが日本シリーズ勝ち、あとなんだっけ、横浜フリューゲルスだかマリノスだか……

編：Jリーグですか？

（高校野球に加えて、プロ野球、スキー、スノボそしてサッカーも語れます！）

楊：ナビスコ杯だったかな？

編：ちょうどフリューゲルスが……

楊：なくなる年だったかもしれないです。

編：たしかその年、優勝してましたよね。

（天皇杯です。はい。）

楊：詳しいんですか、サッカー。

編：サッカーは好きで見てます。

楊：ちょうど一緒になる前最後の年だったかなあ。

編：じゃあ横浜、大盛り上がりの年だったんですね。

楊：神奈川国体の年でしたしね。

編：へええ……野球で横浜が強かった記憶があまりなくて……

楊：そうですよね。

編：ずっとBクラスのイメージです。

楊：98年だけでしたからね。99年に3位だったのかな？それからはね……

編：今年ちょっと良くて、それでも今3位ぐらいですけれど……

楊：たまには頑張ってほしいですけどね。

後編（7月30日掲載予定）に続く――！！